ジョン・ウェブスターさん

 「恋に落ちたシェイクスピア」とかいうシェイクスピアファンが作った壮大な同人作品みたいな映画で、ヒロインとシェイクスピアの周りをうろちょろしているエログロ大好きな気色の悪いクソガキ少年がいた。なんやこいつとか思っていたのだが、最近ジョーン・ヒクソン版のミス・マープル物「スリーピング・マーダー」を見てて「マルフィ公爵夫人」という劇が重要な鍵を握っているというので調べてたら、その劇の作者がエログロ好き少年、後のジョン・ウェブスターのことだったというのがわかった。
 ウェブスターはシェイクスピアより一世代若い劇作家で、その作品は共作を除けば「白い悪魔」「マルフィ公爵夫人」しか残っていないが、「タイタス・アンドロニカス」裸足のえげつない作風で大人気だったらしい。イギリスではシェイクスピアよりも人気が高くてしょっちゅう上演されているらしいが、日本ではあまり見かけない。ということはイギリス人はそういう不条理でえげつない話が大好きなんだろうか
 んで、「スリーピング・マーダー」に劇中劇として出てくる「マルフィ公爵夫人」は、公爵夫人の双子の兄&長兄の、妹に対する異常な執着心と、その結果巻き起こる不幸の連鎖を描く。未亡人となった公爵夫人は、すぐさまフランス帰りで美男の家令に粉をかけて密かに結婚してしまう。それを知った兄たちは不貞をなじり、スパイや暗殺者まで放つが、彼らの本当の狙いは果たして公爵夫人の財産か、それとも……という話である。ちなみにこの時代の家令はヴィクトリア朝以降の執事と違って、結構身分が高い男性がなるものだったから、身分差というのは案外問題ではない。それなら兄たちは何故怒り狂うのか?ということが面白いのだが……あとネタバレすると登場人物は全員死ぬ
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by Robin96 | 2013-12-10 10:37
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