ケモノンクル番外編『ケモナーのための動物図鑑 日本のほ乳類編』

『日本原産の章』
日本犬
アーモンドの形の目、クローンかというくらい良く似た外見の、良くも悪くも一般的な日本人像。性格は総じてマジメで上司に忠実だが、たまにフリーダムな変な奴もいる。
ちなみに、今のような整った姿になったのはここ百年程度のことで、明治まではてきとーな雑種犬がほとんどだった。耳が折れてたりとか。

 柴:日本全土に分布。最近は外国でもけっこういる。外国人には見分けがつかないが、よーく見ると顔立ち体型にちゃんと個体差がある。外人が「ニポンのサラリマン」もしくは「コギャル」で連想するのがこれ。小柄な外見だが身体的ポテンシャルは高い。が、食生活の欧米化と運動不足で肥満気味なのも多い。
たまに白毛も生まれるが、紀州犬と違って完全な白にはならず、耳の先だのが茶色くなる。

 秋田:東北、特に秋田の原産だが、種として確立されたのはここ百年程度。ルーツは東北の闘犬・マタギ犬。武家もしくは猟師の血筋が多い。忠犬ハチ公の物語で知られる他、外国では「ヘレン・ケラーのお供」としても有名。日本ではあまり見かけなくなったが、アメリカにわたった秋田犬の子孫が「アメリカンアキタ」と呼ばれ、栄えている。日系人みたいなもんですかね。

 甲斐犬:黒毛に浮かぶ虎縞が特徴。尻尾は柴・秋田に比べて細い。本来は猟犬だが、山岳地帯を飛び回るニンジャのイメージに近い。チャウチャウなどと同様ベロに模様がある。

 紀州犬:紀伊の国(和歌山~三重県あたり)をルーツとする。要するにソフトバンクのお父さん。白毛にはっきりした黒目黒鼻が美しいが、もちろんピンク鼻もいる。尻尾は完全に巻ききらない「差し尾」が多い。

 土佐:相撲などスポーツ系で活躍するといいなあという期待を込め、明治以降に外国犬と掛け合わせて作られたが、とんだ計算違いで頭の悪い戦闘狂が大半。ぶっちゃけ嫌われ者。だからロビンのマンガには登場しないと思う。

 狆(ちん):これでも日本原産の犬。といっても、今のような姿に整ったのは明治くらいで、とりあえずちんまい室内犬だったらなんでも「ちん」と呼んでいたらしい。後述する日本テリアっぽいのもいっしょくたに「ちん」だったようだ。「ちいさいいぬ」がだんだん縮まって「ちん」になったと言われている。
古代日本ではチベット原産中国・朝鮮経由の小さい犬がしばしば来日したという記述がある。が、シーボルトによれば室町時代以降に南蛮貿易で輸入された小型の犬が狆のもとだろうとしている。犬公方と呼ばれた綱吉将軍の愛玩犬、遊女やお妾の抱き犬として愛された。ぶさいく(というかぶさわかというか)な人の悪口「ちんくしゃ」は「狆がくしゃみしたような顔」の略。

 日本テリア:江戸時代にオランダからもたらされたテリア犬が元祖。ジャックラッセルテリアの足を長くしてすらっとさせたような外見。おもに神戸で抱き犬として普及したので「神戸テリア」「ミカドテリア」とも。「お雪」という愛称は、モルガン財閥に嫁いだもと芸妓のお雪という女性がこの犬のファンだったから。異人さんに連れられていっちゃったのか。ちなみにお雪さんは波瀾万丈の生涯を送ったのちに日本に帰国したが、「金に目がくらんだ」だの言われたり大戦中に財産を差し押さえられたりした。やっぱ日本のマスコミはクソだわ。
 戦前では大人気だったが、現在はあまり知られていない。テリア種によく見られるように機敏で活発、また利発。侵入者を嫌うので番犬にも向いている。気の利くお女中さんというところか。

日本猫
 いわゆるジャパニーズボブテイル。毛色は様々だが、尻尾が短めで切り株のように途中でブッチしているのも多い。日本では三毛・錆は一般的だが、外国では珍しがられる。
 奈良時代に大陸からやってきて、それからもしばしば中国から招かれ珍重される。平安の貴族の血筋に連なるのもいる。犬に比べて気まぐれな面もあるが、マジメに働いてる猫も多い(もともと蔵を守る益獣)。ただ、自分の時間を大切にする。昔は遊女として活躍するものもいた。明治に異人さんに連れられていっちゃうことも。

日本猿
 日本全土に分布。外国人が「ニンジャ」で連想するのがこれ。身軽かつ手先が器用。昔は林業従事者が多かったが今はIT・工業系に進むのが多い。マッサージ・鍼灸・医療に進むのもいる。犬同様、良くも悪くも一般的な日本人。天下人になった奴もいる。


 本州に多い本土狐、東北以北に多い北狐がいる。本土狐は北狐と違って手足の先が黒くない。何気に神職の家系が多い。学者に進むのもいる。かつては遊女も多かった。嘘つきとか言われているわりに、愛し合いながらも引き裂かれる遊女とか狐女房とかのメロドラマの主役になりがち。


 実は日本固有の種。外国人にとっても珍しがられる。犬に比べて忠誠心が薄くて欲望に弱い(割と流されやすいところは一緒)。彼らもまた、良くも悪くも一般的な日本人である。クリエイター職に出色しがち(化け狸は絵が上手と言われるところから)。芸人、俳優なども。商売上手なのもいる。神道系の狐に対してお寺さんに勤めるのが多い。ほら、分福茶釜とか。


月の輪熊:
羆:

日本鹿:

猪:

馬:武士と農民の二極。

牛:馬と同じくかつては農業従事のエース。

ニホンカモシカ:

オコジョ:
イズナ:
鼬:

鼠:

兎:

モグラ:

蝦夷栗鼠:


番外・日本狼
 狼の中では小柄な部類。つまり中型犬くらい。足が長く、鼻は短め、耳が小さい、夏と冬で毛色が変わるなどの特徴がある。実は狼ではなく、野犬や山犬を狼と呼んでたのではないかという説もある。ナショナルジオグラフィックによれば、狼のDNAを最も濃く受け継いでいるのは柴犬であり、裏白の毛色や尻尾の先の黒い毛がその証拠とされる。紀州犬も狼の子孫とされる。
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by Robin96 | 2014-09-07 10:51
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