6月28日

 ロビンの専攻は、数ある文系専攻の中でも特に浮世離れしていると評判である。浮世離れした奴は売るほどいるが、中には定年を超えて大学院に入り直してしまった強者もいる。ロビン父曰く、「こういうのが一番厄介なタイプ」だそうである。
 若いときからクリスチャンで、十戒の厳格な遵守が自慢(ていうかそれはユダヤ教だ)らしい。別に鳥居をくぐらないとか、ミロのビーナスを見ないとか(偶像崇拝に当たるらしい)、そんなことは個人で勝手にいくらでもやればいいと思うが、それをわざわざ表明する理由がわからない。黙ってやれ。仏像史の先生が面白い、という話をしようとしたら「仏像は偶像崇拝だからダメだ」と言われて「このジジイいきなり何言い出しやがるんだ」と思った。そのほかにも、「クリスチャンになってから仏壇を拝まなくなったら親が悲しがった」とか「会社勤めのころ香典を出さない、葬式に出ない(仏式だから)って言ったらどん引きされて困った(結局妥協して焼香のときに「アーメン」ということにしたらしい。最初から黙ってそうしろ)」とか、本人は武勇伝のつもりらしいがそこはかとなく香ばしいというか痛い系の自慢が多い。そういうことを言ったりやったりしたら、周りの人がどんな気持ちになるかということを70年間考えもしなかったらしい。精進するのは勝手だが、ひけらかさずにいられないなら家でじっとしてろ。このジジイ70年もかかってちっとも成長していやがらねえ。「人間は成長してこそ価値がある」って形兆兄貴が言ってた
 一番痛いと思った武勇伝(?)は、息子が飲み屋でぼったのぼられないのと揉めて、ぶち切れて店の電話を破壊した挙句に店の人の頭を四回ぶん殴り、そのまま息子は留学して逃げてしまったのでじいさんのところに警察から電話がきて「示談にするって言ってますけどどうしますか」と言われて四十万(ひと殴り十万)支払った話である。じいさんは「警察と飲み屋がつるんでたに違いない、弁護士を立てて話をするべきだった」みたいなことを言っていたが、よく考えたらいくらぼられたからって店を破壊して人をぶん殴るほうがよっぽどおかしい。弁護士を立てるだけ弁護費の無駄。むしろ示談で済むなんてお店の人のほうがよっぽど優しい。ジジイは「このたびは息子が大変な事をしでかしまして」と言って謝るべきだったのではないだろうか。多分そういう発想にはいかなくて無神経に「負かりませんか」とか言ったんだろうが。
 こんなジジイが70年間生きて来れたんだから、世界は意外と優しいのかもしれない
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by robin96 | 2008-06-28 23:14
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