屋上の温室作りと屋根のペンキ塗りはとっくのとんまに終わったのだが、よせばいいのにリビングのペンキも塗ることになってしまった。そして、ロビンはこの時ほどリビングを必ず通らなくてはいけないという自室の位置を恨んだことはなかった。何が悲しくて寝起きの顔を一週間他人に晒さなきゃいかんのだ。
前にも言ったような気がするが、ロビンの寝起きは最悪であり(あーとかうーとかしか言わない)、目に入るもの全てを呪う生ける糞袋であり、大体朝っぱらから職人が仕事してたら着替えながら朝食食ったり着替えながらネットしたりできないじゃねーか。洗濯物までロビンの部屋の中で干されることになり、大変目障りである(ロビンちは隣が畑で土埃がすごいので家の中で干す)。 そういうわけで、この一週間なぜかものすごいストレスがかかっていたわけだが、それももうすぐ終わるはず。早く平穏で他人の目を気にする必要がない朝ご飯が食べたい。 そうそう、先日の面接は落ちました。まあ落ちただろうなとは思ったが。「院卒でも給料同じですか」「同じです」のあたりで。多分珍獣を自分で飼うのはちょっとあれなんだけど見てみたいみたいな感じで面接に呼ばれたんじゃない?ロビンあまり面接まで行ったこと無いから練習にはなったけど(ふーんこういう質問もされるのかみたいな。「SEといっても組織の中で活動するわけですが、何か組織に入ってそういう働きをしたことはありますか」という質問があったが、ロビンが大学時代のちょいあでスタッフやってた時って、「こういう形にしといたから」「把握した」「こうしといてくれ」「おk」的なことしか話さなかったような。ていうか仕事ってそういうもんじゃね?)。ロビンは無理に入って後悔するより、気長に肌に合うところ探していけばいいと思うんだ。珍獣を拾って貰えたらの話だけど。 「まあどこにあるのかまだはっきりとわかんないんだけどね。でもそれがどんなところかはわかってるわ。」 ホリーはにっこり笑って、猫をすとんと床に落とした。 「それは、ティファニーみたいなところ。」
by robin96
| 2009-03-13 21:45
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